シンガポールの気候といえば、「熱帯」をイメージされると思います。
イメージ通りの部分と、住んでみて予想外(想定以上)という事もあります。
シンガポールの気候を東京との比較も交えてまとめます。
1、シンガポールの気候
シンガポールは熱帯気候に属しており、高温多湿の気候です。
赤道付近にあり、海に囲まれているため、一年を通して気温も湿度も高く、雨も多いです。
日中の天気の移り変わりは大きく、午後から夕方にかけて雷雨になる事もよくあります。
午後に雨が多くなるのは、以下①~④が理由です。
① 日中の強い陽射しで陸地での気温が上昇
② 上昇気流が発生
③ 陸地の気圧が下がる
④ 陸地に海から湿った大気が流入
にわか雨が多い気候ですから、折りたたみ傘は必須です。
2、シンガポールの季節
シンガポールは年間通して雨が多い気候で、乾期と雨季には区別できません。
しかしモーンスーン(季節風)により降水量は変化するため、以下のように季節分類されています。
(1) 12月~3月中旬(北東モンスーン季)
北東モンスーンが12月から1月中旬にかけて発達し、大雨をもたらします。
午後から夜にかけて、夕立が多いです。
季節後半の1月中旬~3月中旬は比較的乾燥しています。
(2) 3月中旬~5月(北東モンスーン季の南西モンスーン季の合間)
最も熱い季節で、最高気温は32度以上になる事が多いです。
昼過ぎから夜にかけて、時々強い雷雨があります。
(3) 6月~9月(南西モンスーン季)
シンガポールの西のスマトラ島・マラッカ海峡で発達したモンスーンにより、雷雨を伴うスコールが時々あります。
午後に雷を伴うにわか雨が多いです。
(4) 10月~11月(南西モンスーン季の北東モンスーン季の合間)
昼過ぎから夜にかけて、時々強い雷雨があります。
「3月後半から5月」季よりも湿度が高いです。
3、シンガポールの気温
シンガポールの年間平均気温(括弧内は月の平均気温の範囲)は以下です。
最高気温:31℃(30~32℃)
平均気温:27℃(26~28℃)
最低気温:24℃(23~25℃)
出典:シンガポール環境庁
東京の8月の最高気温が31度、平均気温が26~27度、最低気温が23度ですから、
シンガポールは一年中、東京の夏並みの気温です。
しかし湿度がすごく高いので、東京の夏よりも暑く感じます。
4、シンガポールの降雨量
平均年間降水量は2331.2mmです。
11月~1月は月間降水量が240~300mmと多く、最も雨が少ない2月は110mm。
年間平均して178日が雨で、そのうち大雨雷雨が167日です。
出典:シンガポール環境庁
東京は、
平均年間降雨量は1528.8mm、
梅雨の6月~7月の平均月間降雨量が150~170mm、
台風シーズンの9月~10月が平均月間降雨量が200mm前後
ですから、
シンガポールの降水量は東京よりかなり多いです。
シンガポールの北部と西部で降水量が多く、東部は比較的少ないです。
シンガポールは小さい島国ですが、地域により1000mm以上の降雨量の差があります。
出典:シンガポール環境庁
雨が嫌いな方は、↑の地図の降水量が少ない地域に住むのも一案です。
5、シンガポールの湿度
シンガポールの相対湿度は一年中高く、年間平均湿度は84%です。
晴れの日は、早朝は湿度90%以上です。
日の出から徐々に下降し、正午から夕方はだいたい62%~70%です。
雨が続くと、湿度はほぼ100%です。
東京の湿度は、年平均で65%、梅雨の時期は75~77%ですから、
いかにシンガポールの湿度が高いか分かります。
シンガポールは年中湿度が高いので、
洗濯物はなかなか乾きませんし、衣類がよくカビでしまいます。
除湿機はかなり重宝します。
6、シンガポールの今日の天気、天気予報
こちら↓のページでまとめます。
シンガポールの天気はこちら