「シンガポール旅行でビザは必要?」
「シンガポールで働く時はどんなビザが要る?」
「シンガポール移住には何ビザがいい?」
等、シンガポールのビザについての疑問に答えるため、
まずは「シンガポール入国時に何が必要か?」の観点から、
入国目的ごとに、ビザ(や類似の制度)をまとめます。
1、短期の観光・出張目的
日本人が一ヵ月以内の観光でシンガポールに入国する場合、以下が必要です。
1. パスポート(残存有効期間は最低6ヵ月)
2. シンガポール発の航空券(必要に応じて)
3. 出入国カード(Disembarkation/Embarkation Card)
(旅行前に在日シンガポール大使館で)ビザを取得する必要はありません。
1~3の条件を満たしていれば、
シンガポールの入国審査(通常はシンガポールのチャンギ空港で実施)で、
滞在許可証「visit pass」が与えられます。
滞在可能日数は14~30日間であり、出入国審査官の裁量で決まります。
出入国カードに滞在許可印が押印され、記載された滞在許可日数まではシンガポールに滞在できます。
出入国カード(サンプルは以下)は飛行機内で配られますし、チャンギ空港でも入手可能です。
滞在期間の延長もインターネットや現地のビジターサービスセンター(Visitor Services Centre)で申請可能であり、
最大89日まで滞在可能です。
2、中長期のビジネス目的
日本人は、観光・ビジネス目的の短期滞在であれば、ビザは必要ありません。
しかしシンガポールで働く場合、たとえ無給でも、労働許可証(work pass)が必要です(いわゆる労働ビザ)。
労働許可証(work pass)の取得後は、パスポートと指紋認証でチャンギ空港の自動ゲートを通過できるようになり、
シンガポール再入国の際、復路の航空券や出入国カードは不要になります。
3、長期の移住目的
シンガポールには永住権を外国人に付与する制度があります。
シンガポール永住者になれば、滞在許可証や労働許可証は不要ですし、
シンガポール入出国カード作成も不要です。
労働許可証でも長期滞在は可能ですが、
永住権を取得すると様々な特典が得られます。
但、近年は永住権の取得が非常に困難になっています。