シンガポールの宗教
シンガポールの宗教についてまとめます。
まとめ内容
1、シンガポールの宗教・信仰の概況
多民族国家であるシンガポールは、様々な出自やバックグラウンドを持つ人々がいます。
当然、家系や民族、個人により信仰も様々で、宗教にも多様性が見られます。
国教は定められておらず、シンガポール政府も宗教の多様性を基本的には認めています。
2、宗教別の人口割合
シンガポールの宗教別の人口割合は以下です。(2015年)
(1) シンガポール人全体
仏教徒・・・33.2%
キリスト教徒・・・18.8%
無宗教・・・18.5%
イスラム教徒・・・14.0%
道教徒・・・10.0%
ヒンドゥー教徒・・・5.0%
その他・・・0.6%
(2) 中国系シンガポール人
仏教徒・・・42.3%
無宗教・・・23.3%
キリスト教徒・・・20.9%
道教徒・・・12.9%
その他・・・0.6%
(3) マレー系シンガポール人
イスラム教徒・・・99.2%
その他・・・0.8%
(4) インド系シンガポール人
ヒンドゥー教徒・・・59.9%
キリスト教徒・・・12.1%
イスラム教徒・・・21.3%
シーク教徒・・・4.3%
無宗教・・・1.4%
その他・・・1.1%
3、民族別の宗教分布から言える事
宗教の割合を数値で見ると、民族ごとにかなり特色があります。
中国系の人々は、仏教徒が4割強と多く、4人に1人が無宗教、キリスト教徒も2割強です。
マレー系の人々は、ほぼ全員がイスラム教徒です。
インド系の人々は、約6割がヒンドゥー教徒で、イスラム教徒が2割強、キリスト教徒が8人に1人です。
宗教や信仰が文化や生活様式に与える影響は小さくないですから、
同じシンガポール人でも、民族ごとに一定の特色があると言えるかもしれません。
実際にシンガポールで生活していると、民族ごとの傾向を外人の私ですら感じますし、
シンガポール人にも「マレーは○○だ」のように話す人はいます。
4、シンガポールの驚きの宗教施設
多民族国家シンガポールを象徴しているのが、洛陽大伯公宮(Loyang Tua Pek Kong Temple)です。
なんと仏教、道教、ヒンドゥー教の寺院が同居しています。
宗教の多様性への寛容さ、文化や民族の調和の一例と言えるかもしれません。
洛陽大伯公宮(Loyang Tua Pek Kong Temple)
住所:20 Loyang Way, Singapore