シンガポールの1人当たりGDP
アジアトップクラスの経済先進国であるシンガポール。
経済力を測る指標のGDPを分析すれば、シンガポールの一面が分かります。
シンガポールの1人当たりGDPを日本との比較でまとめます。
1、シンガポールの1人当たりGDP
シンガポールの1人当たりGDPは79,697シンガポールドル(634万円)です。(名目GDP、2017年)
日本の1人当たりGDPは425万円です。(名目GDP、平成28年度)
2、各国の1人当たりGDPとの比較
シンガポールの1人当たりGDPは世界9位です。(名目GDP、IMF2018年見通し)
ルクセンブルグ、スイス、アイスランド、ノルウェー、アイルランド、カタール、デンマーク、アメリカに続きます。
アジアではカタールに続き3位です
(但、マカオも含めると3位)。
主要国の1人当たりGDPは以下です。
アメリカ・・62152 USドル
オーストラリア・・59655 USドル
シンガポール・・61766 USドル
香港・・48829 USドル
日本・・40849 USドル
韓国・・32774 USドル
中国・・10087 USドル
タイ・・6992 USドル
インドネシア・・4051 USドル
フィリピン・・3095 USドル
ベトナム・・2545 USドル
インド・・2134 USドル
3、シンガポールと日本の1人当たりGDPの比較、違いの理由
数値を見ると、シンガポールの1人当たりGDPは日本の約1.5倍です。
しかし、シンガポールに住んでみると、
シンガポールと日本とで一般的な人々の生活水準に大きな差はないと感じます。
シンガポールの物価は日本と大きく変わらないですし(但、車や家はすごく高いです)、
一般的な給与水準もシンガポール人と日本人との間で大差はないと感じます。
それではなぜ1人当たりGDPに大きな差が出るのでしょうか?
それはシンガポールの富裕層の割合が高い事が理由です。
シンガポールにはミリオネア(100万USドル(約1億円)以上の資産を持つ人)が約14万人いると言われ、
全人口の約2.6%です(2015年クレディスイス調べ)。
日本のミリオネアは約212万人で全人口の約1.7%ですから、
シンガポールの方が億万長者の割合は高いです。
法人税・所得税が安く、相続税が無いシンガポールに移住する大富豪も多く(ジム・ロジャーズが有名です)、
そのような外国人高所得者の増加が今も(一時に比べてペースは緩やかになったものの)続いている事が、
シンガポールのGDPを引き上げる要因になっています。